Windowsでgcc(the GNU Compiler Collection)を使用するためにCygwin(バージョン1.7.17-1)をインストールする。
Cygwin:
UNIXでよく使用するコマンドをWindowsで利用するために移植したもの。
Windowsのコマンドプロンプトに似たCUIベースの窓でUNIXコマンドを実行する。
●インストール実行ファイルのダウンロード
Cygwinサイトへアクセスし、「Current Cygwin DLL version」欄の「Setup.exe」リンクをクリックしてダウンロード、実行する。
●Cygwin Setup 開始画面
Cygwinにはgccだけでなくさまざまな機能が移植提供されている。
新規インストール後に改めて別の機能をインストールや機能別に削除したい場合も「setup.exe」を実行する。
「次へ」をクリック。
●インストール方法選択
「Install from Internet」・・・インターネットからダウンロードしてそのままインストールする。
「Download Without Installing」・・・ダウンロードだけ行いインストールはしない。
「Install from Local Directory」・・・あらかじめダウンロードしてある場所を指定してインストールを実行する。
「Install from Internet」にチェックを付けて「次へ」をクリック。
●インストールフォルダの指定と使用ユーザの選択
「Root Directory」の項目にCygwinをインストールする場所を指定する。(デフォルトはC:\cygwin)
「Install For」の項目でCygwinを使用するユーザを選択する。
「All Users(RECOMANDED)」・・・すべてのユーザ(推奨)。
「Just Me」・・・現在ログインしているユーザのみ。アドミニストレータ権限のないユーザはこちらを選択。
「All Users(RECOMANDED)」にチェックを入れて「次へ」をクリック。
※Cygwinインストールフォルダのパスにはスペースを含めない事!
スペースを含めたパスを指定するとうまく動作しない可能性があります。
そのまま「次へ」をクリックすると下記の警告が出ますので「いいえ」で戻って正しいパスを入力します。
●ダウンロード場所の指定
Cygwinをダウンロードするフォルダを指定する。Cygwinインストールフォルダとは別。「setup.exe」と同じフォルダがいいかも?
こちらはパスにスペースが存在していてもOK。
「インストール方法選択」の「Install from Local Directory」で指定する場所に相当する。
全ての機能をダウンロードしてインストールは任意のものを選択することになるので、全ダウンロードデータは391MBぐらいになる。
インストール後に消しても問題なし。その場合は再インストール時に再びダウンロードすることになる。
(全ての機能をインストールしてしまえばバージョンが変わらない限り再インストールはないかもw)
場所を指定したら「次へ」をクリック。
●ネット接続環境の選択
「Direct Connection」・・・直接接続。プロキシサーバを経由しない場合はこれを選択。
「Use Internet Explorer Proxy Settings」・・・IEのプロキシ設定を使用する。
「Use HTTP/FTP Proxy」・・・IEとは別のプロキシ設定を指定する。
「Direct Connection」をチェックして「次へ」をクリック。
●ダウンロードサイトを選択
Cygwinをダウンロードできるサイトは世界中に複数ある。
どこからでもダウンロード可能ですが、とりあえず「.jp」がついている近場を選択して「次へ」をクリック。
●ダウンロード中画面
特に何もしなくても次の画面に遷移する。
●インストールパッケージの選択
この画面でインストールする機能を選択する。
「」マークをクリックするごとに「Default」→「Install」→「Reinstall」→「Uninstall」→「Default」→・・・の順で変化する。
gccを使用するためだけのインストールなので、Serchボックスに「gcc」を入力し、「Devel」欄を「Install」状態へ。
一度Serchボックスをクリアし、「gcc」と同じように「mingw」「make」をそれぞれ入力後「Devel」を「Install」状態へ変更する。
必要に応じて「ctags」などのツールも「Install」にしておく。
もちろんディスクに余裕があるのなら「All」を「Install」にしておいてもOK。
●インストール内容の確認
そのまま「次へ」をクリック。
●インストール完了画面
「Create icon on Desktop」・・・デスクトップにCygwinアイコンを置く場合はチェック。
「Add icon to Start Menu」・・・スタートメニューにCygwinアイコンを追加する場合はチェック。
これでインストールは完了。
●環境変数の設定
Windowsの環境変数へCygwin実行ファイルまでのパスを追加する。
「コントロールパネル」-「システム」-「システムの詳細設定」-「環境変数」とたどっていき、
「システム環境変数」の「Path」を選択、「編集」ボタンをクリック。
「変数値」欄の一番最後に「;C:\cygwin\bin」を追加する。(C:\cygwinにインストールした場合)
●gcc-toolsのパスを.bashrcに追加
「gcc-tools」内のコマンドを使用してMakefileの自動生成を行う予定がある場合、
(具体的には「autoscan,aclocal,automake,autoheader,autoconf」コマンドを使用する場合)、
「C:\cygwin\home\ユーザ名」直下にある「.bashrc」に対して、gcc-tools実行ファイルまでのパスを追加する。
テキストエディタで「.bashrc」を開いて一番下に次の1行を追加する。
export PATH=$PATH:/opt/gcc-tools/bin
●Cygwinの起動
Cygwinアイコン「Cygwin Terminal」をダブルクリックでCygwinが起動する。
もしくはTera Termを既にインストール中であればTera Termインストールフォルダの
「cygterm.exe」をダブルクリックすることでもTera Term経由でCygwinを起動することができる。
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